芽生え

そんなこんなで、苗字が変わって1年が過ぎた頃、子が芽生えまして。

もうそろそろ、この手に抱けそうです。

いや～、長いようで短かった10ヶ月。

妊婦って、ホルモンの関係で記憶力が落ちるみたいなんですけど、そのせいか、

初期のつわりがどう辛かったかとか、すでにあんまり覚えていないんですよねー。

比較的軽かったというのもあるかもしれない。

配偶者に聞いても、「気持ち悪がってたよー」しか言わないし…

病院で「おなか張りますか？」とか聞かれるんだけど、

これまでの人生で「おなかがいっぱい」になることはあっても、

「おなかが張る」というのは経験したことないですからね。

「張るってどういう感じなのか分かりません」って正直に答えましたよ…。

その後、実際に「張り」まして、もらった張り止めの薬を飲んだら

手が震えて、心も震えました。（手の震えや動悸は正常な副作用らしい…）

あ、なんか思い出してきた。

匂いでキツかったのはスーパーの惣菜売り場、義父のたばこ。

食べ物でキツかったのは酢豚！ラーメン屋は1度トライしたけど途中退席した。

食べられないというより、空腹だと気持ち悪くなるタイプだったのでちまちま食べてた。

一応悪阻を和らげる漢方ももらった。2ヶ月くらいでおさまったかな。

第1子は自分の調子だけで横になったりできたけど、第2子以降はそういうわけにはいかない、

「母は強し」ではなく、強くならざるをえないんだなーと思いますよ。

10ヶ月間、子を自分の体内ではぐくむって並大抵のことじゃない。

自分がその身になってさらに実感します。ちゃんと育ってるか常に不安だし。

そのうえ、出産は命がけで、めちゃめちゃ痛いんでしょ。お釣りなしですよ！

せめて、悪いことしないで、しあわせに、長生きしてくれーって思います。

私にとって、世界一大切な存在をもうひとり増やしてくれた配偶者には

心からありがとう！と思っている。

元気に生まれてきてね。